おせちの練習

ここ数年、娘と楽しみに作っているミニサイズの「ひとりおせち」。
ちいさな箱に食べきれる量だけ。可愛らしくて気軽で。
年末に娘と家族分だけ「ひとりおせち」を作るのが楽しくて仕方ありません(ふだんは実家の店で大量の仕込みをしているので・・・笑。時にちょこちょこと作りたくなります。)。

先日、「ひとりおせち」を詰めている重箱のサイズ等のご質問がありました(やすコさん~ ありがとうございます!)。
12月になると、おせちの準備も気になりますよね。
詰め方も、今一度ご紹介しつつ、もし、参考にしていただけたら嬉しいです。

↓こちらは昨年のミニサイズの「ひとりおせち」。13品をギュウギュウに詰めてしまいました。
品数が多くて。娘も詰めるのに四苦八苦。

ひとりおせち

一昨年の方がきれいにまとまっているかな・・・と、娘と画像をみながら。

ブログミニおせち弁当

ひとりで食べきれる量は、15cm×15cmの重箱という結論になりました。
そして、このサイズに無理なく詰めれるのが、11品。
1月1日に11品というのも気に入って。欲張らずに11品にしようと昨年の正月後に詰め方をまとめてみました。
昔と違って日もちを気にしなくていい時代なので。刺身等も入れて。
昭和ではなく令和のおせち(?・・笑)というか、簡単に元旦の朝にちょこちょこっと作って食べるものも入れています(入れ替えしつつ、毎年お気に入りの11品にする予定です)。

おせちの練習

( おせちメニュー案)
〇れんこんとスモークサーモンのミルフィーユ 黒こしょう風味
〇紅白かまぼこ
〇かずのこのおかか和え 青菜のお浸しと一緒に
〇黒豆串 金箔
〇くるみ入りバター風味の田作り
〇ほたての柚子コショウマリネ いくらソース
〇紅白なます 柚子カップ
〇キンピラごぼう
〇えびの香味焼き
〇生麩のごま照り焼き
〇竜眼巻き

おせちの詰め方は色々あり、一の重、二の重・・・と、地方によってもお重に詰めるものも様々ですが、
ひとりおせちは、ひとりで食べる分だけひとつの箱に詰めています。とても気軽。
基本の「市松」に詰める方法をご紹介します。箱を9区画に分けるイメージでちょっとくずして11品に。

①数の子、刺身系、なます等の器に入れるものを、先に盛り付けてから配置する。
(器を重箱に入れてから盛り付けるより、小さな器に詰めてから重箱に入れる方が早い。そして、こぼしたときに重箱を洗うのが大変なため、できるだけ重箱の中で作業するのは少ない方が吉。)
↓9つに分けるイメージでというと伝わりやすい気がします。

詰め方1

②かまぼこや竜眼巻き、れんこん等、形のはっきりしたものを配置。

詰め方

③キンピラや、田作り等、バラバラするのもは、紙カップ等に入れてから詰める。
先にある程度カップに詰めてから配置し、足りない分を上に足していくと、手早くきれいに詰めることができます。

詰め方3

④生麩のごま照りやき、えびの香味焼きを隙間にストンと入れる。竜眼巻きの空いているところに黒豆串とアルファルファ(ブロッコリーの新芽。芽がでるという縁起野菜として最近おせちにとりいれています)を入れる。
南天の葉を、紙カップがみえてしまうところや隙間に入れて完成。

詰め方4

ひとりおせちの他に用意するのは、元旦の朝、ひきたてのお出汁でお雑煮。

ひとり用おせち

そして、我が家の場合は、筑前煮の代わりに、義母に伝授してもらった「鶏の唐揚げ」



↓れんこんとゴボウの素揚げも一緒に揚げて筑前煮のかわりにすることが多いです。
(筑前煮も私は大好物なのですが。家族は断然唐揚げ!)

唐揚げ

デザートのきんとんは、重箱に入れずに、別にデザートとして食べるのもきまり。
↓こちらは数年前にゆりねで作ったきんとん。娘は普通のきんとんがいいと言っていたので、今年は定番を作る予定。

きんとん

抹茶と一緒に。これも正月のきまり。

お茶

料理の仕事をしていると、ついつい・・・。
新しいものやアレンジしたものを作りたくなってしまうのですが・・・。
お節などの行事食は、これからは定番を確実に娘が作れるよう。
義母や実家の母から伝わる味や基本を私なりの工夫点もいれつつ、レシピに残していこうと思います。

そして、正月の晩ごはん用に、義母から伝授の「鶏出汁のおでん」を仕込んでおくことが我が家の毎年のルール。
家族みんなが大好物の義母の鶏出汁(鶏手羽と昆布出汁とかつお出汁のミックス)を、手を抜かずにずっと作り続けることが私の冬の決まり。

おでん


また、お正月前になるとあれもこれもと作りたくなるので、
こうして記録しておくと、買い過ぎ防止にもなるはず。
・・・と、去年の正月明けに自分用に年末年始のスケジュールをブログに記録していました。
ブログって本当に便利!覚書です。

*****

↓年末年始のスケジュール 覚書

〇12/27までに 
大掃除をすませる(希望。あくまでも希望!)。
最低、おせちの買い出し前に台所の大掃除だけは必ずする(冷蔵庫掃除や食材のチェックだけでもしておくと、買い出しリスト作成がスムーズ。二重買いも防げるので必ず台所掃除はすること⇒私へ)。
年末年始の買い出しリストを作っておき、ほたて貝柱といくらは、前もって冷凍をとりよせておく。
他、日もちするものと飲み物や調味料は前もって買っておくと、直前の買い出しが楽。
〇12/28
玄関掃除とトイレ掃除は最低する(たとえ27日までに大掃除ができてなくても!)
正月飾りをする
〇12/29
買い出し
黒豆を浸ける 
出汁昆布を浸す(おでん用) 
数の子の塩ぬき
えびの下処理
(29日の晩ごはんはホットプレートで簡単に。餃子かしゅうまいを前もって作って冷凍しておくと便利。)
〇12/30 
出汁を引く(おでんと数の子用)
おでんを煮こむ ⇒ 仕上げるけれど、31日にもう一度火入れする
黒豆を煮る ⇒ 仕上げるけど、31日にもう一度火入れする
数の子を出汁を調味して浸す
栗きんとんを作る
食器や食卓で使うものの確認準備
(30日の晩ごはんはホットプレートでお好み焼きかなにかで簡単に)
〇12/31 
おせちを作る(おせち作りの時間を3時間はとっておく)
※えびの香味焼きとほたて貝柱、いくら、サーモンサンドは当日朝の調理。
竜眼巻きもうずらを茹でて剥き、肉の下味まで。朝焼いた方が美味しいので当日朝仕上げる。
唐揚げの下味をつけて冷蔵庫へ。
出汁昆布を浸す(雑煮用)
ほたて貝柱・いくらを冷蔵室にうつす。
(31日の晩ごはんは、鍋で簡単に)
〇1/1  
朝、おせちを仕上げてつめる
雑煮用の出汁をひく
唐揚げを揚げる
卵焼きを作る
雑煮を作る
おでんの火入れ
デザートの用意(栗きんとん)

*****

この中で、冷凍できるもの(黒豆や栗きんとん他)は、2週間以上前にもっと早めに作っておいて。
解凍後の味の劣化の実験確認して。
冷凍可能なものと作りたてが美味しいものと。
これからは、年末年始の負担を減らせるスケジュールにしていかねば。
若い方がおせち離れしないように、日本の行事食を出来る限り無理なく楽しく作れるレシピや仕組みにしていきたい。
しっかり行事食の知識も勉強しなければ。50代のうちに仕上げます!

コメントくださった、やすコさん。
長々と説明してしまいました。参考になったらいいのですが・・・。
昨年ご紹介した「ひとりおせち」。作ってみたいとおっしゃっていただいて、とっても嬉しかったです。ありがとうございます。
今年のお正月の計画に。よかったら加えてください。


***お知らせ*** 

ホットプレート本2冊、2019年7月、重版致しました。
6刷と2刷。皆様、大変ありがとうございます。

 

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