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(今日は個人的なお話ばかりで長いです。)

この2月で、料理ブログをはじめて10年がたちました。

かめ代が生まれてから10年。
料理が好きでたまらなくて。
「40歳で料理ブログはじめて、40年!80歳まで続けよう!」
80歳になったときに「かめ代」ばあちゃんと呼んで頂けるように、渋い名前の「かめ代」にきめて。
楽しく料理している可愛いおばあちゃんになりたいなと。
40年勉強したら、若いみなさまの家庭料理の生き字引のようなおばあちゃんになれるかもと。
10年前に心に決めてから10年(そう、もうすぐ50歳~っ)!!あと30年!

小学生だった娘も巣立ち・・・。
大好きだったかめ家の両親を看取り・・・。
10年たつと色々なことがありましたが、こうして元気に料理ブログを続けていること、本当にありがたく思います。

こちらは、10年前のはじめての記事↓
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はじめまして♪かめ代です! かめ夫(もうすぐ40歳の夫)と、かめ子(小学生の娘)との三人暮らしです。 料理すること、食べることが大好き!おまけにお酒も大好き! お友達を招いてランチしたり、家族で居酒屋ごっこしたり、おうちでゆっくりごはんを食べて(飲んで!)過ごすのが私にとって最高の幸せです! 毎日の簡単なおうちごはんや、ちょっぴりはりきって作るおもてなし料理など、少しずつ残していけたら・・・と思い、ブログをはじめてみました♪ みなさまどうぞよろしくお願いします!!

↓こちらははじめてアップした料理(笑)!簡単すぎて可笑しいけど、当時の小さかった娘が食べる姿が思い出されて懐かしくて泣けます。
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 ⇒プチ☆バタートースト

当時(今でも!笑)、最高のトーストだと思っています。

昔は、友人と料理を共有したくて。
気に入ったレシピを、ワープロ(昔はワープロでしたよね)に入力して、プリントアウトして配っていました。

そんな中、料理ブログをしてレシピをアップしてくれたらみんなみれるよと教えてもらって。
おそるおそるアップしてみたら、「私も作ってみたら美味しかった!」とたくさんの方から感想が返ってきて!
それはそれは嬉しくて。未知の世界がパーッと開けたようなわくわくした感覚を今でもよく覚えています。
仕事から帰りながら「あ!あのレシピ作ってブログで紹介しよう!」と思いついたら、早く作りたくてドキドキしてきたり(笑)!!
今でも、10年前にブログにアップしたレシピが好きで作り続けているといわれる方も(感涙)。
本当にありがとうございます。

10周年
(↑ブログ記念日には、近所のケーキ屋さんで1つケーキを買って。1人でしみじみと食べるというのが私の1年に1度の楽しみです。)

10年たつと、趣味を同じくする料理ブログのお友達も少しずつできて。心の支えです。
たくさんのお友達の中でも、私にとって「同期」なのがJUNAちゃん
10年前、ちょうど同じ時期にブログをはじめて。お互い「新入社員よね」とか言いながら。

同じような感覚のブロガーの方もいらっしゃる気がするのですが、料理ブログをはじめたころ、なんだか「料理ブログ」という、大きな会社(?)にでも入社したような気分(笑)になって。
毎日必ず一記事をアップするというのが日常で。
パソコンの前に座ったら「今日もちゃんと出社しました」のような気分になり。
ものすごく真面目に、毎日決まった時間に記事をアップしていました。
当時、同じく真面目に出社(笑)していたJUNAちゃんが何年かたったころ、
「ねぇねぇ、かめ代ちん、せめて土日祝は、ブログお休みしようと思うんだけどどう思う?」
「本当に? うんうん。そうしようよ。いいよね。お休みしても。」
メールで相談しあったり(笑)。懐かしいなぁ・・・。

そんなJUNAちゃんが、10年目にエッセイ本を出版したんですよ!

JUNAちゃん本2

家庭料理、なにより「ハンバーグ」を極めたJUNAちゃんの渾身の一冊。分厚い・・・。

JUNAちゃん本

「JUNAちゃんらしいな~」
笑っちゃうほどマニアックで。ハンバーグ愛がとまらない1冊です。
私が今まで知らなかったことも、しっかり読んでしみじみと納得。

こちらの本の4章に私のことも書いてくれてて。嬉しかったぁ・・・。
私こそ、JUNAちゃんがいなかったら、こうして10年も料理ブログを続けたり料理の世界で仕事をするなんてできなかった。

私が1番共感したのは「料理の世界で生きる覚悟」の356~357ページ。
JUNAちゃんは、この10年で一番緊張して今の自分の料理の礎になっているという仕事が、料理家の有元葉子先生とのお仕事だと。私も全く一緒。
当時の集英社の編集長に、雑誌の料理ブロガー対談(JUNAちゃんと私の)とレシピ掲載いう大きなお話を頂いて。
しかも、その後、憧れの料理研究家の有元先生の料理教室の撮影をするという・・・夢のような企画。

JUNAちゃんと一緒に、おそるおそる行った東京。
あのころの私は、東京に仕事に行くなんて本当に大仕事でした。

有元先生のキッチンスタジオに訪れて料理を教えていただいたときのことを、JUNAちゃんは、エッセイ本では、
「ある意味、ハンマーみたいなもので頭でも殴られたようなショック」
と表現していました。

私も・・・。どう表現していいかわからないくらいショックで。
美しいキッチンスタジオも、プロのカメラマンさんの撮影も、アシスタントの方々の見事な包丁さばきも。揃えている食材も器具もなにもかもがまぶしくて。
有元先生の素材の味を繊細に研究して生かしたシンプルで筋の通った美しい料理は、自分には踏み入ってはいけないようなキラキラと輝くものでした。

はじめての東京の仕事で。はじめてプロの料理研究家の先生にお会いして。
自分は、大きな大きな料理の世界への入り口にもたっていなかったということを心の底から痛感。

ちょっと人に料理をほめてもらって料理上手の気分になっていた自分。
料理ブロガーだからとか、趣味の延長だからとか、楽しみで料理しているだけだとか、
そんな言い訳は通用しない。

こんなに異次元のレベルの料理研究家の方と同じ雑誌に自分のレシピが載る。
なんて恐ろしいことなんだろう・・・。

考えれば考えるほど、顔から血の気が引くというか、恐ろしくてたまらなくなったのを思い出します。
それから、料理教室や、コーディネート教室にますます熱心に通うようになり、調理師専門学校の通信教育を受けたり。
学んでも学んでも全然足りないけれど。

とにかくあの時、JUNAちゃんと一緒に東京に行けてよかった。
あの日がなかったら、私は今どうしていたのだろう・・・。
考えると恐ろしい・・・。本当にJUNAちゃんに感謝しています。

東京へ恐る恐る行ったときの、若かりし日の私たち。
(ちょっと!JUNAちん!アタシたちめちゃくちゃ細いんですけど!!若いっ!!)

対談

↓久しぶりに会った、5年前のアタシたち。まだ、ぽっちゃりが進むちょっと手前。

ブログJUNAtyん

そして、10年後の今のポッチャリふくよかな二人を載せて、大笑いしたかったのだけれど、JUNAちんに会えなかったのが残念~!!記念写真撮って大笑いしたい(笑)。

お互いこれからも、あの日のことを忘れずに。地に足のついたレシピ作りをしていこう。
JUNAちゃんの温かい家庭料理。大好きです。


今日は、10年という節目に、友人がエッセイ本を出してくれたので。
なんだか一緒に料理ブロガー人生10年を振り返って。
長い長い記事になってしまいました。

この10年で、ブログをはじめた頃には想像もしなかったお仕事や経験をさせていただきました。
ブログにお越しくださっているみなさま、本当にありがとうございます。
80歳まで。あと30年料理ブログを続ける予定です!
新入社員(笑)のころと違って、ブログの更新はのんびりペースで、少しずつになると思いますが、よかったらどうぞこれからもお付き合いください。
みなさまと一緒に健康で楽しく美味しく過ごせますように。
10年間、本当にありがとうございました。

かめ代